結婚の約束をしたとホステスが居座って

結婚の約束をしたという理由で、そのホステスさんは知人宅に居座ってしまった。
冗談だった事を説明しても聞き入れず、逆に「嘘とはひどい」と暴れる始末。
そのうち身元保証人のような人までやってきて、結婚を迫ってきた。

知人夫婦は金銭で解決することを提案したらしいが、このホステスさんは本当にブサイクで、今結婚を逃してしまうと一生独り身のままであることは充分予測できるほどだった。
人間にとって大事なのは外見より内面であることを考慮しても、それは変わらなかった。
結局、知人夫婦は離婚。
この家での新婚生活を望んでいる(むしろそれが当然と思っている)ホステスさんを説得して、ご主人が彼女を連れて家を出ていった。
それから数か月後、奥さんの方も出ていった。
仕事の都合と言っていたが、三角関係の騒ぎを起こしたことで居辛くなったようだった。
しかし更に数か月後、出て行ったご主人とホステスさんがその家に来ていた。
同じ市内のアパートで暮らしていたらしいが、以前の家が空き家になるのは惜しいから戻ってきたという。
ホステスさんは相変わらずひどいブサイクだったが、かいがいしくご主人の世話をしていて、暴れていた過去の姿が信じられないくらい、身体の底から幸せそうに見えた。
彼らは今も2人で暮らしている。
別れた奥さんの方は、百貨店にある高級洋品店の店長をしている。
二十年間の友人関係にある私にも紹介してくれないが、パトロンがいるようだ。